【公式見逃し動画】ぼくらの勇気 未満都市(1997)を1話〜無料視聴する方法！相葉雅紀・松本潤出演ドラマ最新再放送＆配信情報！

千葉県幕原市に大地震が発生。高校生のヤマト(堂本光一)は幼なじみのキイチ(小原裕貴)が幕原に引っ越していたため、心配して電話するがつながらない。そこで恋人のスズコ(矢田亜希子)に止められるのを振り切ってキイチを探しに幕原へ出発する。その道中でヤマトは、災害ボランティアのため幕原へと向かうタケル(堂本剛)と出会う。一緒に行くことになった二人だったが、幕原に近づくにつれ、ただの地震とは思えないような自衛隊の警備体制を目撃する。なんとか中に入れないかと救援物資を運ぶトラックに隠れるが、救援物資の箱は空っぽ。どういうことかといぶかしがる中、トラックは幕原へ到着。こっそり外に出た二人の目の前に、驚くべき光景が広がっていた。なんと幕原を襲ったのは地震ではなく、大人だけが死んでしまうT幕原型ウィルスだったのだ。そこでアキラ(相葉雅紀)やモリ(松本潤)と出会ったヤマトは、キイチと再会したものの思いがけない裏切りに合ってしまう。

舞台となるのは、謎のウイルスによって二十歳以上の大人達が死滅してしまった街・幕原市（モデルとロケ地は千葉県千葉市の幕張）。
生き残った未成年の子供達は事実を隠蔽しようとする政府によって街の中に隔離されてしまう…。
一日に一度、ヘリで供給される食料を廻って彼らは血生臭い闘いを繰り返す。
そんな混沌と絶望の街へやって来てしまったのが主人公ヤマト（演・堂本光一）とタケル（演・堂本剛）の二人。
何も知らずに人探しの為にやって来て、ウイルスに感染してしまい街の中へと隔離される…。
二人はこの修羅の世界で生き延びていけるのか？
『人間失格』以来のKinKi Kidsの二人の共演、主題歌『愛されるより愛したい』の大ヒットもさる事ながら、このドラマの設定と物語も大変魅力的なものでした！
ウイルスにより隔離された街という当時としてはとても荒唐無稽な設定ながら、その世界から隔離された閉鎖的な空間に漂う危険な香りが魅力的でした。
90年代のファッション（茶髪、ピアス、ダボダボジーンズなどのB系スタイル）に身を包んだ不良達が暴れまわる様子は当時の時代の空気を映していました。
その頃高校生だった自分にとって、このドラマの登場人物達はとても身近な存在であり、それだけにこのドラマを観ていると、まるで自分がこの「未満都市」にいるような気分になれるのも楽しかったです。

注目なのはユーリを演じていた宝生舞さんです。
拳銃を手に、誰とも群れず、誰とも打ち解けようとしない孤高の存在感を放っていたユーリ。
宝生舞さんのキリッとした目鼻立ちやスタイルがその役柄ともぴったり合っていました！
拳銃を持っていた事から他のどの不良からも一目を置かれていたユーリ。
しかし、やがて頼みの綱の拳銃が奪われてしまった時にそれまで隠していた「弱さ」が現れます。
しかし、それを救い支えるのが主人公のヤマトでもありました。
二人の心の奥にひた隠したような恋模様がなんとも切なく感じました。
やがて、ユーリには哀しい結末が訪れます。
そこへ至るまでのヤマトやタケルの心模様にも当時は心を鷲掴みにされたのを覚えています。

この作品はある地域が謎の微生物に汚染され大人になると死んでしまうというテーマで巻き起こる人々の生活を描いています。未成年者だけが生きる世界で全ての秩序が乱れて、暴力で物を言わせる者も現れます。そんな中で主人公達はその街に秩序を取り戻すために奔走していきます。世界観がドラマではなくまるで映画の様なスケールの大きな問題に取り組んだ作品で、映像やセットにもこだわりが感じられました。本作を観ていて未成年者ばかりが生き残る世界で起こる事件などが怖くもありました。誰かがリーダーになる事で秩序が取り戻され、政府が隠蔽した事実に皆んなで立ち向かう時、団結して行く姿も力強く描かれていて良かったです。いつの時代に見ても色々な事を考えさせられるドラマです。

この作品には若き日のKinKi Kidsの2人が出演し、他にもデビュー前のジャニーズJr.の人達が沢山出演していました。このドラマで最も重要なリーダーを担う事になる新藤大和を演じた堂本光一は迫真の演技で見る者を圧倒していました。圧倒的な王子様のビジュアルからかけ離れた役柄で、お茶の間の女性はそのギャップに魅力を感じたことと思います。ヤマトと共にこのドラマの肝となる滝川尊を演じた堂本剛は繊細な演技が魅力的でした。今では見られなくなったフレッシュ感に溢れて女性のみならず男性にも人気でした。そしてユーリを演じる宝生舞さんはこの作品で1番印象に残った存在です。女性でありながら強く見せるために男っぽい振る舞いをする、凄く難しい役所を見事にこなして美しい魅力を届けてくれました。それから今ではトップアイドルグループの嵐としてデビューした相葉雅紀や松本潤さんがまだ幼くて可愛い魅力を振りまいてくれています。

凄く昔のドラマですが、凄くリアルな話のドラマだと思いました。
隕石が落下して、そのウィルスで大人が死んでしまうから隔離するという仕方ないと思われるような状況での生活が始まるのですが、子供達だけでも世界は作られます。
必然とリーダーができ、組織ができるのはまさに現代の社会と同じだと思いました。
しかし、そんな隕石が嘘だという事になり、政府と対決する所は、レジスタンスを描く戦争映画のようで、流行りのアメリカドラマの内容のようで見ごたえがありました。
オリジナルストーリーという事で、原作がないので自由な設定が作られたので、ストーリー内容は骨太だったと思います。
映像も、空撮シーンが多くドラマとは思えない力の入ったシーンが多かったのがよかったです。

タケル役を演じていた、堂本剛さんが注目のキャストだったと思います。
関西出身の堂本剛さんがそのまま、素でしゃべる関西弁がしっくりくるのと、独特のムードメーカー的なキャラクターはまさに本人そのものでした。
堂本光一さんは、生粋のリーダーといった役でしたが、どこか道を外れている主役という感じがピッタリでした。
政府と対立する子供たちのリーダーとして活躍しましたが、後に活躍する後輩のジャニーズ達を見事に率いている存在で見ごたえがあります。
堂本剛さんがいたから、今の松本潤さんや相葉雅紀さんが生まれたのかもしれません。
なんといっても演技が自然で、本当に政府に隔離された世界で生活している人ではないのかと思わせてくれました。