【公式見逃し動画】ミリオンジョー1話～最終回を視聴する方法！キスマイ北山宏光主演ドラマの感想も！

呉井聡市（北山宏光）は、雑誌「週刊少年グローリー」の編集者として働いています。しかも彼が担当しているのは、連載10年を超え雑誌の看板作品である「ミリオンジョー」です。この作品の人気は、国内だけにとどまらず海外にもファンが存在し、単行本の累計発行部数も3億部を超えるというモンスター級のものです。
しかし、担当する呉井自身の勤務態度は決して褒められたものではなく、仕事ぶりからもやる気を感じられません。そのせいで、周囲からは彼が担当であることに対する不満の声も出ていました。
ただ、一緒に仕事をする作者の真加田が彼を選んでいるため、その声が大きくなることはありません。
実際、極度の人見知りである真加田から面会を許されているのは呉井とチーフアシスタントの寺師良太（萩原聖人）だけで、そのことからも呉井の地位は安泰のようです。
ある日、呉井に真加田から電話が入ります。「心臓が痛い」という真加田に対し呉井は納品を遅らせるための仮病だと判断し適当に相手をします。いつも納品がギリギリになるとはいえ、締め切りが迫り編集長からも急かされたため呉井は真加田のマンションへ向かいます。しかし、部屋に到着する原稿は完成しており、真加田の最終チェックを受けて会社に戻りました。
翌週、再び真加田から連絡が入りました。今度も電話口で苦しそうに「死ぬー」と言いますが、呉井は変わらず仮病だと決めつけます。しかし、その日の夜、同僚と酒を飲んでいた間に何度も真加田から着信があったことを確認すると呉井に一抹の不安が生じます。
そして、真加田の部屋を訪れ寺師と共に作業場をのぞくと、呉井の目に想像を絶する光景が飛び込んできました。なんと、原稿を手にした真加田が倒れていたのです。しかも、すでに息をしておらず絶命しているようでした。

超人気漫画家の死を隠蔽し、自らが影武者となって作品を継続することを目論む展開は見ていてとてもドキドキしました。呉井をはじめとして登場人物の多くが頭のねじが何本か飛んでしまっているような狂気や凶暴性を持っていました。真加田の大金を手に入れるという共通の目的のために手を組んでいる時は、怪盗一味のような一体感が出ていましたが、森秋が仲間に入ってからは緊張が解ける時間はほとんどありませんでした。そして、用意周到に計画された彼女の復讐の内容もかなりエグイものでした。この物語の唯一の救いは、ミリオンジョーを完結させるという呉井の目標が達成でき、新たな才能を持つ漫画家が誕生したことです。それでも自分がミリオンジョーのファンだったらと考えると素直には喜べないでしょう。

この作品で特に目を引いた俳優は、森秋麻衣を演じた今泉佑唯さんです。この作品の出演当時はアイドルグループに所属していた時期だったと思いますが、かなり裏表が激しくクセのある女性を見事に演じていました。彼女の演技を見たのはこの作品が初めてではなく、同時期にも彼女が出演する他の作品を見ていました。その作品では、アイドルが演じるにふさわしい可愛らしくみんなから愛されている女性を演じていました。それだけに、この作品での彼女とのギャップが大きく強く印象に残っています。特に真加田が死んでいることに気づきながらも呉井と淡々と交渉を続ける場面では、彼女の表情の無さから強い恐怖を感じました。この両極ともいえる幅のある演技を見事にこなすことができたのですから、これからの俳優として活躍していくことは間違いないと思います。まずは、この作品のような深夜枠での彼女の主演作を期待しましょう。

北山宏光さんをはじめとして、個性豊かな俳優ばかりで、キャスティングが素晴らしいと思いました。特に、漫画家の真加田恒夫を演じた三浦誠己さんや、副編集長の左子をつとめた、津田寛治さんがとてもいい味を出していました。また、ストーリーもとても面白かったです。いきなり、漫画家の真加田恒夫さんが死んでしまうという展開は、びっくりすると同時に、少し笑ってもしまいました。それで、今までやる気がなかった、呉井が自分の雑誌のために、漫画を描こうと決意する様子は、コミカルながらも少し感動すら覚えました。しかし、真加田が創作ノートを残していたのが、幸いだと思いました。呉井がこれからどんなふうに漫画を連載し続けるのか、バレないのかなどが、とても楽しみです。

このドラマには、個性豊かな俳優ばかり登場しています。特に、呉井を演じる北山宏光さんは、金髪頭で、カラフルなシャツを身にまとい、イマドキの若者らしさがとてもよく現れていました。そして、やる気のないところも今の若い人にありがちなキャラだと思います。その一方、熱い気持ちを持つ濃いキャラクターの寺師を演じている萩原聖人さんも、とても熱い演技をしてくれていて見ていて気持ちが良いです。個人的には、新人漫画家の森秋を演じている今泉佑唯さんが、肌に透明感があって、笑顔が素敵で魅力的だと思います。最もインパクトのあるキャラは、副編集長の左子を演じる津田寛治さんです。見た目から、ヘアスタイルがとても個性的で、見るたびに笑ってしまいました。ベテラン俳優の渡辺裕之さんが登場していて、あいかわらす渋い演技を見せてくれています。

長年連載していた人気漫画を、漫画を描いたこともない編集者の呉井が完結させることは不可能に思えるのですが、真加田の最後の電話で助けられなかった思いや会社に対しての気持ちがあって、究極の選択をせざるを得なかったのだなと感じました。その漫画に対する情熱がなければ、描けないと思うので、それをどのように乗り切っていくのかが気になります。作者の真加田の想いをノートからどれだけ汲み取れるのか、そして周りの目から疑われずにいられるのか、ドキドキしますね。絵を真似することは出来ても、そこに込める想いというものは必ず読者に伝わると思うので、これからたくさんの波乱が待ち受けることは容易に想像がつきます。呉井が一人で頑張って完結させるのか、それとも協力者を頼むのか、死んだ真加田はどうするのか、謎がたくさん残っていますね。編集者でありながら漫画家もしなければならないという二足のわらじが、いつまで続けられるのかも気になります。

主演の呉井を演じる北山宏光さんはKis-My-Ft2のメンバーで、いつも明るく笑顔で自由奔放なキャラクターというイメージなのですが、呉田は深い闇を持っていそうな人物像に見えるので、そこをどう演じるのかとても気になります。いつもとは違うシリアスなシーンにどんな表情をするのか想像がつかないので楽しみです、チーフアシスタントの寺師を演じる萩原聖人さんは、笑顔が素敵ですが、北山さんの可愛さとは違ったかっこよさやクールさも持っているので、北山さんとどのように絡んでいくのかも気になるところです。初回から死んでしまった漫画家の真加田を演じた三浦誠己さんは、とても個性的な人なので、まさしく真加田にぴったりの人に思えます。