池袋ウエストゲートパークを見るには？IWGPは見逃し配信でアマプラでも無料視聴できる？

池袋駅西口公園近くの果物屋を営む母と二人暮らしの青年・マコト(長瀬智也)こと真島誠。不良少年ばかりが集まる工業高校出身の彼は、実家の果物屋を手伝いながらプータローのような日々を過ごしていた。たいていの時間は西口公園のベンチに座ってボーッとするか、悪友の森正弘（マサ）(佐藤隆太)とナンパやボーリングをして時間を潰していた。雨の日で公園に行けない日は、ただただ西口の丸井の店内をぶらつくだけ。たまたま本屋を覗いた時だった。とある少年が値のはる本を自身のショルダーバッグの中に押し込み、そのまま店の中から出ようとしていた。万引きを目撃したマコトとマサは、その少年を追いかけて、喫茶店に連れ込むことに成功する。次の日、西口公園でまたいつものようにマサと過ごしていると、突如、昨日万引きした少年が隣に来て絵を描き始めた。新たな仲間、シュン(山下智久)こと水野俊司が加わった瞬間であった。若者の間で「池袋ウエストゲートパーク」と呼ばれるそこは、昼間は平和な顔を見せるが、夜になるとナンパスポットや、カラーギャング「G-Boys」たちの集会所に様変わりする。池袋を勢力下におくカラーギャング「G-Boys」の頭・タカシ(窪塚洋介)こと安藤崇とは、幼なじみで唯一無二の友人関係。頭が切れるマコトを仲間に引き入れようと誘うが、マコトは組織の中に入る自分が嫌で入ろうとしない。そんな時、週末の夜にウエストゲートパークで出会ったのが、ヒカル(加藤あい)とリカ(酒井若菜)だった。それからマコトたちの仲間に入るようになったヒカルとリカだったが、ある日リカが絞殺死体で見つかる。仲間を殺され復讐に燃えるマコトは、G-Boysや他の仲間の力を借りながら犯人探しをしていく……。

人気シリーズ「池袋ウエストゲートパーク」が原作の同作。人気脚本家宮藤官九郎が手掛ける、原作とはまた一味違ったユーモラス溢れる話の展開と、「トリック」シリーズを手掛ける堤幸彦の独特な撮影手法が癖になる。キャラクターたちも個性豊かだ。焼きそばを愛し「めんどくせー！」が口癖の主人公マコト。白いタンクトップに爆発した金髪頭がトレードマークのG-Boysのリーダー・タカシ。さらには実家の向かいの風俗店に勤める千秋や、マルチ商法にまんまと引っかかってしまうマコトの母親もかなりぶっ飛んでいる。作中、誰一人として「普通」の登場人物がいないのだ。それぞれが強烈な個性を発揮しながら物語は進んでいく。池袋ウエストゲートパークで出会ったリカが殺されてからは、その犯人探しが始まっていく。ギャグ要素の中に映像を駆使したミステリー要素も混じっていき、最後の最後まで目が離せない。

約２０年前のドラマでありながら、未だに絶大な人気を誇るタカシこと安藤崇。常に白いタンクトップの爆発した金髪ヘアーは当時の若者への影響力が凄まじかった。この格好を真似した不良が全国に大繁殖したほどである。この役を演じた窪塚洋介の知名度と人気も爆発的に上がったと言っても過言ではない。タカシの魅力は、いつもおちゃらけているようで、実はG-Boysの絶対的なリーダーとしてカリスマ性を発揮するところだ。普段はなよなよしててなんだか頼りないのに、軽い身のこなしであっという間に相手をノックダウンさせてしまう。フランス帰りのバレエダンサーで、最終的には最大の敵となる尾崎京一率いるギャングチームとの闘いは、観ているこちら側まで思わず身震いするほどの迫力である。とにかく最初から最後までカッコいいのがタカシなのだ。

最近このドラマを知って、レンタルしてみたのですが、今ではすっかり大物の、長瀬智也さんや山下智久さんなどが出ていて、贅沢なキャストだと思いました。しかも、それぞれの若い頃が見られたので得した気分にもなりました。また、ファッションも注目ポイントでした。特に、キングのファッションは真似してみたくもなります。また、放送事故ギリギリの下ネタなどが盛り込まれているのが、面白かったです。また、高橋一生さんが引きこもり役で出演しているのは意外でした。それも、見事にその役にハマっているところが素晴らしいです。なお、私は東京に住んでいながら、池袋はあまり行ったことがないのですが、このドラマを見たら池袋に行ってみたくなりました。

いちばんの注目キャストは、なんといってもマコトを演じる長瀬智也さんです。もともと、個性的なルックスですが、それに輪をかけて個性的な役を演じてくれています。また、「めんどくせぇ」が口癖なところがちょっと微笑ましかったです。また、ヒカルを演じる加藤あいさんも若い頃はこんなに可愛かったんだ（今でも可愛いですが）と思いました。タカシを演じる窪塚洋介はとてもクールでカッコが良いところが魅力です。また、彼のファッションもとてもカッコ良かったです。坂口憲二さんが出ているのも豪華だと思います。しかも、鼻と耳のピアスをチェーンでつないでいると言う過激なルックスが迫力がありました。あと、外せないのはシュンを演じる山下智久さんです。16年も前のドラマなので、山下さんが可愛いのにはびっくりしました。

ちょっと悪をしてあほなことを言い合って、たわいのない毎日をすごすちょっぴり不良な奴らの物語です。きっと数年後には髪を黒く染めてリクルートスーツに身を包み就職活動に勤しみ、更に数年たって「あの頃は若かった」と懐かしむこととなるのでしょう。学生で親に養ってもらっているからこその気ままさ、カツアゲしようとした相手といつの間にか仲間になっているという緩さがいいです。母親と二人暮らしゆえの寂しさを紛らわせているのでしょうか、彼らに声をかけてきた女子高生たちもきっと家庭環境に何かありそうです。そんな彼らに降ってわいた恐ろしい事件、犯人の悪意を強烈に感じたマコトはどう思ったのでしょうか。緩く生きてきた彼らが事件を通じてどう変わっていくのでしょう。

あの長瀬智也くんが19歳のちょっと不良な主人公マコト役。池袋ウエストゲートパークという小さな空間で生きてきた彼がどう変わっていくのかが見ものです。自堕落な生活をしているようで実は正義感たっぷり、面白い役どころです。実は窪塚洋介さんに山Ｐ・妻夫木聡さんなどそうそうたるメンバーが集結、若かりし彼らの活躍が見逃せません。大人になっても正義感とか良い部分は残っていてほしい、そう思えます。今真面目な顔して働いている両親たちにも若造だった過去があるのだなと改めて思えました。大人になってから見返したい作品、マコトのドラマでの年齢で見るのとはまた感想が違ってくるはずです。長瀬智也さんの今の想いとかも聞きたいものです。