アイ・アム まきもとは配信で無料フル視聴できる？映画のお得な視聴方法やキャスト情報も

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空気を読めないし、人の話も聞かない、なかなか心も開かない男・牧本(阿部サダヲ)。さらに彼には絶対に曲げられないルールがあり、そのせいで周りには迷惑ばかりかけていた。牧本は小さな町の市役所で働いており、彼の仕事は人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」。ある日、身寄りもなく亡くなった老人・蕪木(宇崎竜童)を埋葬するため部屋を訪れた牧本は、ある少女の写真を見つける。彼の娘ではないかと考えた牧本は、葬儀の参列者を探し出すという自分ルールのためにその少女を探し始める。そんなとき、新しく市役所に赴任してきた局長から「おみおくり係」は廃止すると言われてしまう。最後の仕事となってしまった蕪木の葬儀を執り行うため、牧本は周りを振り回しながらも参列者探しに奔走するが…。笑って泣ける、迷惑系ヒューマンストーリー。

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お見送り係という故人を偲んでいる職についている牧本の物語なのですが、牧本役を阿部サダヲさんが演じているので非常に面白かったですね。阿部さんの顔がすごく感情豊かに表現されていたのでどんどん牧本の感情がこちら側にも伝わってきましたね。個人的にストーリーの部分にも魅力を感じました。お見送り係が廃止になる事が決まり最後の故人である蕪木の知人などを探して弔ってやろうとする流れがとても面白かったですね。蕪木は身寄りがなかったとはいえ、やっぱり人生を歩んできたわけでその足跡を辿ることで蕪木の人となりが段々とわかってくる流れが非常に面白いですね。共演には満島ひかりさんなどもいるので演技力の面では申し分ありませんでした。

とにかく主役である牧本を演じた阿部サダヲさんに注目してほしいです。舞妓はーんと同じ監督さんがメガホンを取ったことで阿部さんの体当たりな演技がより魅力的に表現されていたかと思います。牧本のセリフ回しがとても上手いなと感じましたね。凄く誠実な感じがして阿部さんの演技力を改めて実感した想いです。そして、蕪木を演じた宇崎竜童さんの存在感もとても大きいですね。ある意味蕪木が中心となって物語が展開されていくので彼の演技によってストーリーにリアリティが増しているような感じがしてすごく面白かったです。あと芸人である我が家の坪倉さんが出ていたので、そこにも注目してほしいですね。お笑いの時とは違った俳優としての坪倉さんはかなり魅力的です。新任局長という役柄だったのですが、すごく雰囲気にあっていて作品に溶け込んでいましたね。

お見送り係として働いている牧本の姿が描かれていたんですが本当に心温まるエピソードが色々と描かれていたので、すごく物語の中にのめり込むことができました。孤独死をした蕪木という男性のお見送りが牧本にとっての最後の仕事ということで、なんだか物語に哀愁が満ちている姿もすごくいいなと言うふうに感じました。お見送りの仕事と言うのは一体どういうものなのか今まではあまり知る由もなかったのですが、この作品を見たことによって、いろいろなことを教わりすごくためになりました。牧本を演じているのが阿部サダヲさんと言うところもすごく良いポイントだと言うふうに感じましたね。彼の演技は昔から大好きでよく見ていたのですがこの作品でもすごく物語の中に溶け込んでいるのが分かるので何の違和感もなく没入できること間違いなしです。お葬式の参列者を1人でも多く獲得しようといろいろな人たちに連絡して蕪木に関することを辿っていく感じがなんだかとても心地がいいですね。この作品でもそうなのですが、やっぱり阿部サダヲさんの表情の芝居がとても良かったですね。

この作品はパゾリーニさんのお見送りの作法という原作をもとに制作された映画なのですが、ちゃんと日本風に落とし込んでいてすごく見応えがありますね。そして、阿部サダヲさんを主演に共演者もかなり豪華な感じに仕上がっているので、そこに注目してほしいですね。満島ひかりさんや宮沢りえさん、宇崎竜童さんや松下洸平さんなど錚々たる方々が参加してくれているので非常に楽しいですね。俳優さんたちのナチュラルな芝居がより物語を面白いものにしてくれているので、そこが見どころの一つです。個人的に注目なのは宮沢りえさんの芝居ですね。昔から演技には定評がありましたが、この作品でもすごく魅力的でセリフ回しがとてもしっくりきていて見惚れてしまいました。

テレビのドキュメンタリーで、この牧本みたいな人を見たことがあります。その人は自腹で差し入れを買って独り暮らしの老人を訪ねていました。身寄りの無い遺骨を書庫に貯めているのも同じだと思いました。牧本は周りのことが見えなくなってしまうという、同僚からしたらちょっと迷惑な人物です。でも本人は自分の得意なことを仕事にしていて、毎回それなりに苦悩はするけれど、相手のために周りが見えなくなるほどにのめり込んで満足するところまでやり込むので、幸せだろうと思いました。牧本は自分の仕事に誇りを持っていたはずだと思いました。だからこそ死なないでほしかった。後日談や続編なりで牧本という人をずっと見ていたいと思いました。

牧本役の阿部サダヲさんです。周りが見えなくなるほどにのめり込んでいく通常ではない人物を演じきっていました。役所のトップが訓示などで現場主義だと言うことがあるが、牧本は無縁仏になりそうな人にとことん寄り添って調べていきます。まさに現場主義を地で行く姿だと思いました。実際の役所でこんな風な人ばかりになったら大変なことになってしまうでしょう。そんなことを考えさせられた見事な演技だったと感じました。
あと、小野口局長の言葉で、葬式は生きている人のためのものだ、というものがありました。これは行政の立場として正しいことを言っています。このことが牧本が死んだ身寄りの無い人の視点に立つ特異な職員であることを際立てています。

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