映画「CUBE(日本版)」の配信動画を無料フル視聴する方法まとめ！

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エンジニアの後藤裕一(菅田将暉)が目を覚ますと、何もない四角い部屋の中だった。立方体の形をした部屋の壁にはドアがついており、隣の部屋に続いている。一緒に閉じ込められていたのは、団体職員の甲斐麻子(杏)・フリーターの越智真司(岡田将生)・中学生の宇野千陽(田代輝)・整備士の井手寛(斎藤工)・広告代理店役員の安東和正(吉田鋼太郎)。全員同じ服に着替えさせられており、持ち物も何もない。なぜここに閉じ込められたのかわからないまま、とにかく移動してみることにする6人。だが、隣の部屋もその隣の部屋も中は同じ。そのうえ部屋によっては火炎放射器やワイヤースライサー、熱を感知してレーザーが照射される装置など、明らかにこちらを殺そうと仕掛けられた罠があった。後藤は冷静に出口を探そうと試みるが、極度の緊張状態に体力と気力を奪われていく6人は次第にその本性を露わにしていく…。

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謎のキューブに閉じ込められた男女が脱出するために奮闘する様が描かれていくのですが、本当に面白い映画でした。オリジナルの映画を見たことがなかったので、尚のこと先の展開がわからなくてハラハラしましたね。出ている俳優さんたちが本当に演技派の方達ばかりで見逃せない展開の数々に息を呑むというのはこの事ですね。脱出するためには沢山の暗号を解読したりトラップを回避したりしないといけないので何かのアトラクションを体験しているかのような面白さがあって最高のエンターテイメント作品でした。こんなストーリーを思いついた作者は本当に天才と言っていいと思います。主演を務めている菅田将暉さんの演技がかなりナチュラルで光っていましたね。

やはり菅田将暉さんの存在が気になってしまいました。普段の菅田将暉さんとも違う絶妙な匙加減でキャラクターを演じているので見応えがあります。喋り方も少し変えているのがわかるので、注目すると尚のこと菅田さんの凄さがわかると思いますね。あと斎藤工さんも気になる存在ですね。彼はミステリアスな役柄をやらせたら右に出るものはいないと思うくらいハマるので本当に大好きな俳優さんです。まずセリフの滑舌がとても滑らかで聴きやすかったですね。結構この作品は会話劇に近い部分もあるので俳優さんたちの声の感じも魅力的に見えてくるので素晴らしいです。大御所として吉田鋼太郎さんが出ているのも映画の世界観を締めてくれているので注目です。

謎の立方体の迷宮に突如として閉じ込められた人々の姿を描いたカナダの伝説的ホラー映画「CUBE」を日本版にリメイクした本作ですが、原作映画の設定やストーリー展開を忠実に再現しながらも日本映画としてより見やすい作品となっています。元の映画の監督であったヴィンチェンゾ・ナタリ氏が全面的に協力していることもあって日本映画とは思えないスケール感や映像のクオリティが圧巻です。ただ、残虐性の強かったグロテスクな映像は抑え目になっているのであまり刺激的な映像は苦手だという方には見やすい作品となっており、より幅広い層の皆さんが楽しめる作品となっています。ストーリー展開も元の映画と似た雰囲気で作られてはいるものの、ラストの展開などは日本独自のものになっているので元々のCUBEファンの方も必見の作品となっておりました。

菅田将暉さん、岡田将生さん、杏さん、斎藤工さんなど日本映画界を代表するキャストが豪華集結した本作ですが、同じシチュエーションの中でそれぞれの熱演が光る作品になっています。特に越智真司を演じた岡田将生さんは近年では「リーガルハイ」などで見せるコミカルな演技も人気の俳優ですが、元々「重力ピエロ」で見せる繊細な表情が魅力的でした。今作でも、上司などに虐げられ、屈折した感情を持つ越智の姿を表情豊かに演じており、元々の彼の魅力を久々に感じることができる熱演となっていました。また、そんな豪華キャストの中で子役として宇野千陽を演じた田代輝くんですが、中学生という複雑な年頃の人間が絶体絶命の状況に身を置いたらどうなってしまうのか想像力豊かな演技が光っていました。

序盤でいきなり柄本時生さんが斬新な殺され方をするところから、一貫して何も語られないという恐怖に支配され続けました。CUBEの中はさながら、ゴールが示されない難解な迷路のように見えましたが、人間は同じ景色を見続けることに耐えられないようにできていることがよくわかりました。そもそも、素性のわからない者同士が正常な意思疎通をできるはずもなく、それに加えて神出鬼没な死のトラップもある中で、最後まで冷静さを貫いた井手は、ある意味一番異質な存在に感じられました。CUBEの全容も、わかりかけたようで確証もなく、最終的に出口を見つけ外に出ることが正解だったのかすら、疑問に感じてしまいます。圧倒的なパニック感もなく、常に奥歯に何か挟まったままのような不快感を保ち続けるところが、ホラー映画としては斬新な表現方法だと思いました。

みんなそれぞれに違うベクトルの癖の強さを持っていますが、この短時間の中で最もキャラ変したという意味では、越智真司が一番注目すべき人物だと思います。彼は一見社交的に見えますが、人一倍プライドが高く、自分の理解できない困難にぶつかるとパニックに陥ってしまいます。ある意味、この異常事態の中で、一番正常な反応をしているとも思えますが、一瞬の怒りに任せて衝動的に殺人を犯してしまうあたり、やはり彼もまともじゃないと思います。ですが、堂々と年長者や権力者が嫌いだと言い切れる勇気と潔さは男らしいし、冷静でいる間は、視聴者が最も感情移入しやすい人物だと感じました。いい意味でも悪い意味でも、その場の空気を掻き乱す、重要なポジションなのは間違いありません。

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