あなたの番ですフル動画を1話からまとめて全話無料視聴【公式無料見逃し配信】田中圭主演/感想も！

新婚夫婦の手塚菜奈（原田知世）と翔太（田中圭）。15歳も年が離れているが、幸せたっぷりの二人。思い切って購入したマンションへの引っ越し作業に張り切る二人は、マンション住人を見てよい人そうばかりで良かったと安堵していた。そんな二人の部屋にマンション管理人の床島比呂志（竹中直人）がづかづかと乗り込み、写真を撮ったり室内を散策。その後、同じ階の301号室に挨拶へ行くと、月1回のマンションの会議があるので紹介すると十人の尾野幹葉（奈緒）から伝えられた。各部屋一人が出る会議には菜奈が出ることになった。マンションの一室で開かれる会議の出席者は、各階から多くの住人が参加し、管理人の床島も参加していた。引っ越してきた菜奈に皆が注目していた。会議のアジェンダは、ゴミ置き場の清掃係の決定だった。立候補者がなかったため、投票で決めることになった。そんな中、突然床島が発言した一言から、マンション住民たちは今までに自分の前からいなくなってほしいと思った人間に関しての話題となる。殺人事件で警察が動機からすぐに犯人を見つけ出すことを話す菜奈だったが、お互いが協力して交換殺人となれば、動機もないし、逮捕されることがないのでは、との提案があった。そこで床島が、住民それぞれが殺してしまいたい人間を打ち明け合うゲームををやってみないかと話し、住民たちはみな深く考えずに投票用紙の残りを使って、「殺したい人間」を書き、くじ引きするというゲームが実施されてしまった・・・。この会議が発端となり、菜奈と翔太は殺人事件に巻き込まれることになる・・・

すっごく怖くてなんだか気持ちが悪い印象のドラマの開始っぷりでした。住民たちはみな表面は穏やかそうに見えて、和気あいあいと会議を進めているように見えて、全員が何か裏に隠しごとを持っているかのようで・・・だれも信用してみることができなくて、一話を見るたびにぐったりと疲れてしまったドラマでした。住民会議のなかで、皆の目線が動いたりするたびに、こいつが怪しいのか！と思ったりしていましたが、怪しいと思う人物が多すぎて、途中でその考えはなくなりました（笑）。そんな中、年の離れた二人の新婚カップルはほほえましくて可愛らしくて・・・。子犬のようにくっついてくる田中圭さん演じる翔太くん、その愛情にたっぷり包まれた原田知世さん演じるななちゃん！この二人がまさかこれから殺人事件に巻き込まれるなんて・・・という毎回ドッキリの展開でした。

なんといっても、奈緒さん！演技が本当に怖かったです。あの大きな目がぎょろっと動くたびに、何を考えているんだろう、と心の裏が読み取れなくて、ひやーっとしながら毎回楽しみに彼女の演技を楽しみにしていました。同じ3階だからと優しく住民会への出席を誘ったところから、怪しさが満点で・・・何気ない演技の中に、何か裏があるのではないか、と感じさせる見事な演技だったと思います。可愛らしい表情やお洋服もあるのですが、毎回、なにを考えているのか読めない表情を見せてくれていたので、このドラマのまさに中心で怪しまれた人物だと思います。最後まで私は奈緒さんが演じる尾野ちゃんが犯人なのではないかと右が立っていたのですが、見事に外れてしまって、奈緒さんに騙された・・・と思いました。

このドラマでは、管理人の竹中直人さんがいい味を出していると思います。特に、冒頭で、まるで、「世にも奇妙な物語」模様に登場してくるのには少し笑えました。しかし、ドラマの中ではずうずうしく、ちょっと不気味な役柄をきちんと演じています。翔太と菜奈は、婚姻届を出していないのですが、その理由は菜奈が15歳の歳の差を気にしているからです。しかし、歳の差を感じさせないほど仲が良く二人を見ていると爽やかな感じがしてよかったです。最初の犠牲者が管理人の床島でした。人の部屋に勝手に入って写真を撮るような、ずうずうしい男だから、殺されても仕方がないなとは思いましたが、早くも竹中直人さんの演技が見れなくなるのは残念に思いました。第2話からは謎解き要素も入ってくると思われるので期待しています。

注目キャストは、手塚菜奈を演じる原田知世さんです。かつて、時をかける少女などに少女時代から映画やドラマに出演し続けた彼女の演技はとてもうまいです。52歳になってもまだまだ若々しいです。手塚翔太役の田中圭さんも爽やかな演技をしてくれます。イケメンですし、人の良さが演技ににじみ出ています。そして、菜奈も翔太もミステリーが好きという設定も、このドラマを面白くしています。ベテラン俳優の竹中直人さんの演技も味があります。コミカルな役も上手な竹中さんが、ずうずうしく空気が読めない、ちょっと怖い役柄を見事に演じています。榎本早苗役を演じた木村多江さんは彼女が持つ雰囲気からしても専業主婦という役がはまり役だと思いました。

毎回誰か死ぬというキャッチフレーズ通り、誰が敵か味方かわからない極限状態で、心がざわざわしっぱなしです。出発点がわからないまま、住民達の疑心暗鬼から意図的に作り出された交換殺人が、見えないところでどんどん進んでいくのは、本当に恐怖以外の感情が湧きません。
みんながみんな怪しい行動を取るし、殺人も規則性があるわけではないので、伏線がさらなるミスリードを誘うという、推理マニアを手玉に取るストーリー展開にもヤキモキさせられます。
全体的にサスペンステイストなハードなシーンの連続ですが、手塚夫妻のイチャイチャや、リアルネタでいじられる久住役の袴田吉彦さんなど、たまにホッとできる場面もあります。そういう意味では、シリアスとコメディのバランスが取れている作品だと思います。

サブキャストながら、主演のふたりを喰うくらいの存在感を放っていた尾野役の奈緒さんが、とにかくエキセントリックで、怖いし面白いです。彼女は感性が独特で、気に入った相手に手作りのプレゼントを渡すのですが、そのチョイスにまたひっくり返りそうになります。
主な犠牲者は翔太ですが、さすがに手作りの巨大なウエハースや、自分の涙をためた小瓶を差し出された日には、好意を通り越して恐怖すら感じてしまいます。
基本的に、粘着質で思い込みが激しく、ストーカー気質に見えますが、のほほんとしたピュアな雰囲気が不思議と恐怖心を和らげてしまいます。
直接危害を加えられるわけではないけど、なぜか精神的にやられていくという、あまり関わりたくないタイプの人間という部分が、妙に癖になります。